皆既月食/信天翁
 
     もはやそこに音楽はなく
           遠雷だけが
     Erosの扇をひろげていた
      regretの沼にむかって

  日常の仮面が剥ぎ取られるとき
根源的な四次元が重くのしかかって
    汗のように血をにじませて
   ねこぜのトルソはよろめいた

       おゝ 宵闇に融ける
       リクイエムのデュオ
   あゝ 夜空にむかって震える
          恍惚のアリア

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