悖/
路守 緒世留
この世界に殺されてはいけない
殺された自らの亡骸は
負け犬を見る様な目つきで
見られるからだ
世界は強大な狂気の塊
殺された自らの亡骸は
音も立てずに廃水の海へと
放り込まれる
自らの尾を追ってはいけない
世界がそれを望むからだ
皆一人で立っていなければならない
飼い馴らされる事を待ち望むな
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