さよならの残響。/狠志
 
何度となく。

何度でも。

聴こえてくる。

君の声。

何で、今頃。

君を思い出すんだろう。

記憶の中の君は、

笑っていた。

記憶の中の君は、

泣いていた。

記憶の中だけ、

君を感じている。

君に連絡を取ってみようか。

久しぶりに。

メールじゃなくて。

君が好きな手紙で。

返事が要らないような。

手紙を。

ね。

何で、今頃君なんだろう。

何もかもが変わってしまった。

僕たちなのに。



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