Q/水町綜助
 
わかたれて
  飛ぶ
         “

 
 ちりちりと
 水晶がふるえる
 ぶれて
 速く
 とても

 やがて
 ヂンヂンと
 聞こえるくらいに
 速まって
 あたりかまわず
 きらの細片を振りまいて
 突き刺すほどに
 欠き切って
 破くから
 つないで
 ください
 まだ青く
 澄んでいた
 今より明るい
 午後七時に
 順序よく
 並べ立てられてゆく
 残像の先に
 立たされている
 わたしの
 おだやかさに
 おそれの無かった
 日に

 そのわずかな誤差を
  まだしらなかった








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