メロディールーション/チグトセ
て
僕はようやく終曲線のあたりで
何かがわかりかけた
さあ今一度ゲームを再開しようか
セオリーも名もないこの宴を
円卓(テーブル)に戻ろうか
埃を払い、悩みを脇にどけて
酩酊の楽園でひとしきり恍惚に酔ったなら
快方で、号砲がざわめく
不意に骨ごと痺れる爆音が轟き
炸裂した電撃を浴びてパルスの庭に降り立ち
色とりどりの残照が瞬く
スローモーションでメリーゴーランドが鳴る
さああらん限りの電脳回路よ、揺れろ
判別不能の夢を垂れ流して
役立たずの制限時間をとっぱらい
僕たちの変幻自在な存在意義を
思うさまに
僕は戯れて
あなたは何かを感
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