胎海/
白川水
感情が泡の様に生起する
産まれては消え、消えてはまた気まぐれに現れる
胡蝶が視た夢の様に儚い現実
ある時絶対だと信じた世界の認識は
すぐに別の大きな波に浚われ、記憶の深淵にゆっくりと沈み込んでいく
人は皆、永遠の胎海で轟く魚のようだ
永遠に憧れながらも瞬間に捉われる
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