書物(非/自プラーマ、加速する雨にとも、雨よ、雨よ、、、の  開かれている、、、雨よ、雨よ、、の、/___
 



遥か遠く、石垣を超えて、領地の拱門を潜り、黒々としたあの頑健な額が、走り去っていく、夏の草花の翳にしたたって、一帯が、ほの白く、昔からの習慣により、光る丘の斜面の下に、「未知」が、座りこんだ、―開かれている、「書物」、この世界観を支えあうことには、悔いも、驕りも、真実も一切が消え、と思えば―また戻るという、表と裏の、競いあう大地だ。ぶら下がる木戸も、ミリンダ風情に添い伏して、妻子の離れて暮らしたやせこけた光の悶着も、慰労なき徳のありがたい到着で、午後から午前への、オレンジの汗さえかかせもしない、尻尾の下で、ダンスして回る、そうだからこそ、空からは長大なおまえが、横倒しされたようにぴくりとも動かない。
春よ、扉の向こうに誰がいる。―煌々と音が契れた、これにしたって高尚さもないままの考えにみえはしない空の下だ。錘だ。



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