約束/美砂
 

いまごろ
どこに
浮いているか

風をつかむよう
指をひろげても
空をきるばかり

なにかとすり替えられたわけでも
なかろうに・・・
見事に
はたされない

急にうしろから
せまってくるような
気がしてふりかえれば

すでに
風の駆け抜けていったあとで
通りがかなたまで見渡せて

わたしは
あきれるほど
ひとりだ


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