結論/yoshi
その時私が出した結論が
間違っているのか
それとも正しいのか
これほど悩む事になろうとは
今となっては
二人の歩む道が別々である事や
二人の望む時間の濃度に
あんなにも温度差がある事が
ちっぽけで、馬鹿馬鹿しく
おかしく思えてくる事が
不思議でたまらない
歩く速度とか
食べ物の好みとか
面白いと感じる事が
ことごとく違っていたけれど
それをそれとして
幸福を感じる瞬間を
いとおしく思える余裕が
もてなかった事について
私は私を
責め続けるんだろう
あなたという人に
もう一度巡り合えるのか
それが不可能である事を知っていたから
情けなくも私は
リダイヤルボタンを押してしまう
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