花火/森下 流華
 
夏の夜

かなわない恋に

何を期待しているの

ゆかた姿のあなたが

花火の色に染まったとき

私が背伸びをしたって

届かないとわかった




打ち上げ花火のように

はじけて 消えるの

火の粉も届かないほど

遠い場所で















戻る   Point(5)