心象2/麻生瑞乃
 
す。
正座して座っていると、
有明の海から 風の束が
どうっ!
五和町の山の中で、
月明かりだけが、二階の部屋の窓から射し込んでいて、
正座しているわたしを、

風が、どうっ
どわああああ・・・・・・・って、

風が山にぶつかる音だよ!

森の木々が ざわあああああ・・・・・・って、

正座しているわたしのあたまを すりぬけていくの、



どうっ                 !!!












何もかも 夢の中
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