拡散 する 身体 の/
ななひと
縫合線 の はしる 海 に 浮かぶ
顔 を 塗り潰された 人形 の
重量 を 感じながら 人間 を
比重 として とらえる。
私 は 海中生物 に 近い 形 を とり
重曹 を 呼吸 する 擬態 を 演じ続ける。
起源 を 持たない 波 の 集合 としての 海 が
極めて 模造的 な 私 の 心音 を 取り込み 拡散していく。
私 の 身体 は そのとき そこかしこで 映り込み 転写 されていくだろう。
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