夏の渓谷/
ぽえむ君
夏の渓谷
そろりそろりと川の水へ
足を踏み入れる
心地よい冷たさが体の中へ
冷房の涼しさとは違う
透き通る水底には
兄弟なのか姉妹なのか
小魚が二匹泳いでる
夏の渓谷
どこから流れているのか
せせらぎに
どこから聞こえてくるのか
蝉の声
見上げれば青空が
眺めていると
足もとに何かが触れる
恋人なのか親子なのか
流れ葉が二つ泳いでる
夏の渓谷
今ここにいながらも
もう思い出ができてゆく
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