浄化していく夏/たにがわR
 




太陽に撃たれてしまった今日という夏が私を浄化していく

反乱の白い日傘を青に塗りわたしと空が同化する夏

「その花を頂きます」と来る予告、たぶん夏には盗まれている

風鈴の音とかいう欺瞞では私は冷えず、た、戦えない

蜃気楼のような午後に僕たちは愛を語って騙されている



戻る   Point(8)