サイケデリックロケット/やまぐちふぢ子
遥か、遠く。
資格を剥脱された冥王星、
よりも、
遠く。
耳をつんざく衝撃で、閉ざした心を叩く。
空を超えて届き、
パンドラの箱を開こうとする、
振動する衛星。
どこか、
で信じていた
霹靂。
優しく、
無邪気な爆撃機。
漆黒の闇の中から、みえかくれする
目の前も彼方も、等価値の、
世界
過去も未来、
も
自分も、
君も貴方も
すべて
の境界線を無意味に、
この甘美な暴力に、
いつかは辿り着いて。。。
来ないかも知れないけど、
嘘かも知れないけど、だから
回答も何も持たないで、
サイケデリックロケット
を
いつまでも待っている、
何も知らない可哀想な兎さん、
の
スクラップブックに、そっと。
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