夜の底から/
明楽
夜の底から空に瞬く星を見ている。
悠久の輝きを、肌で感じた気がした。
僕の足元には暗闇しかないから、
僕は決して下をむかない。
僕の中の小さな光が、
飲み込まれてしまいそうだから。
だから僕は星空を見る。
僕の中の小さな光が、
何時かあの輝きの中へ帰ることを願って。
1996
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