夕立/
蒼木りん
夕立が来る
渦巻いて
吐きそうな色の雲に稲妻が光る
津波のような口の中に向い
雷雨に呑み込まれる
限りなく罪
野良猫上がりの
私の肌を撫でるのは何故
危険を冒してまで
ここに来たのは
ひとつの痞え
あの扉の向こうから
悪魔が来る
隠れなくちゃ 殺される
罰は妄想
打ち消す言葉がなければ
恐怖に負ける
如何かしている
紙一重が
風に靡くのが見える
如何かしている
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