創書日和「砂」  それはまるで砂のように/逢坂桜
 

  抱きしめても

  ちからまかせに握っても

  それはまるで砂のように

  カケラも残さずいってしまった

  眼も、耳も、心も、

  こんなにも

  あなただけをもとめているのに


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