狂人への警告/円谷一
 

破壊兵器を投下させるのもいいし 植民地の人々を大量虐殺するのもいいし 地下鉄で毒ガスを撒いて殺戮をするのもいいし 無差別に生物達を殺していくのもいい
できるだけ後には戻れないような絶望が心を殺すように 一番の被害者は自分であるように
そうすれば煩悩の果てに楽園を見いだし 死後星座となるであろう しかしこの詩は罪を助長しているわけではない 一部の狂人に対する警告である どうして神によって美しい姿の星座にされるか分かるであろうか? 美化することによって罪の大きさ 深さ 残酷さを浮き彫りにする為である 星座は美しいだけで 人々に役に立つことしかできない 人の心を癒したり道を外れないように目印になったりとだ それらとは裏腹の心と正義の心が擦り合わさってストレスと絶望と後悔の垢がこぼれ落ちるだけだ そして 感情の一個一個が孤独に陥り 心が改まるまでそして罪相応の歳月が流れるまでじっと耐え続けなければならないのである そしていつの日か星座は死滅し 天国へ行くことができる そんな人間にも神は平等に扱って下さるのである 我らの神に幸福あれ!
戻る   Point(0)