孤独の物語/
ぽえむ君
人は
一人では孤独にはなれない
もし人間が
最初から自分だけだとしたら
孤独という感情が生まれることは
ないのだろう
孤独になれるのは
多くの他人の鼓動と呼吸とを
ぶつけあい
その結果として生まれてくる
それは同時に
自分が自分になる
その物語の序章でもある
孤独な気持ちを持てば持つほど
物語は広がり
その味わいも深く
豊かになってゆく
そしてその物語はいつか
誰かの物語につながってゆく
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