鍵/hope
けない)
それだけ。
それだけ。
それだけ。
それだけが、真実。
(こんなにも届いているのに…)
それだけが、真実。
言葉になれない、誰かの泣き声だけが…
(何時だって届かない)
涙を堪えすぎた夜、
月が私を見ていた。
(ねえ、)
(しってる?)
私が、そうである限り、私は【私】から抜け出すコトは出来ないんだと思う。
私も、
俺も、
あなたも、
君も、
きっと、
あの人も…
(もう、その全部が溢れ出しそう…)
でも、その【鍵】は、常に、ずっと、ココロの奥。
だから、
【その全部】は今夜も静かに朝を待つの。
届いても、伝えきれない、この想いと一緒に…
そんなコトを私たちは、ちゃんと分かっているの。
(ねえ、笑って)
無理だよ…
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