立ち上る白い煙は天空の彼方へ/狩心
 
の言葉達が垂直に立ち並び
たった一行の葬列として浮かび上がる
誰が死んだのかも分からないまま
頭のいい奴等が手を合わせ、お経を唱え始める
余りに恐ろしくて其れしか手立てがないのだ
お経を唱え終えると一行の葬列が余白の中へと消える
頭のいい奴等が時代の缶ジュースを飲みながらホッと一息ついている間に
直観の鋭い者達がもう既に次の言葉を垂直に並べ始める
一体何処から其れが生まれ、そして何処へ消えていくのか
あの余白は何だ?なぜ言葉で埋め尽くさない・・・なぜだ「と頭のいい奴等が問う
直観の鋭い者達は沈黙を保ったまま、ただじっと余白を見つめ続ける
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