47P 「短歌2」より〜47歳の頃(銀婚式)/むさこ
 
背景に滝を入れて撮られ居り
見知らぬ人との旅の安けさ

惜しみなく冬陽を浴びて青みたる
蓬のつづく海の辺を行く
(和歌山の燈台 日本の最南端)

銀婚の旅と出できし紀州路に
海の景色はとみに明るし

きわだてること一つもなくて二十五年
心の支え二人の子があり

それぞれに杖をもらいて石段を
登りきたりて滝に向かへり
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