(零雨の予感)/こしごえ
 



     ある日、
     (傘を忘れてしまった

     朝焼けに焦れた視線が
     日影の後ろ姿を おいかけていった
     風光は二度と再び帰ってこなかった

     わたしは、それでも
     あるいていくしかないのだと気づく)。












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