46P 「短歌2」より/
むさこ
夜を覚めて雨音に肌の潤えり
冬の旱に満ちて心良し
霜などは年中知らぬと紀州路は
オランダ豌豆 冬花盛り
サルビヤの花立ち枯れて残る紅
紀州路を行く旅の実感
それぞれに旗を揚げて初春の
港にもやふ漁舟の華やぎ
夕暮れし宿の窓より森の上
カラスの群れは かなしみに似つ
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