ギンガムチェックだった頃/石原ユキオ
 
 真っ暗な部屋の中で赤や青や緑色のLEDが光ってて、クリスマスみたいだと思ったら嬉しくなった。コンピュータはそれぞれに低いうなり声を上げていて、ときどき何かをかじるような音を立てる。お化けみたいだと思ったら、ちょっと怖いような気もした。
 男の人はわたしの服を器用に脱がせた。スカートのホックを外し、ジッパーを下げて抜き取り、リボンのゴムを広げて首から抜き、ブラウスのボタンを一つ一つ外して、ブラジャーとパンティだけにした。男の人の手は滑らかで温かくて、それ自体はまったく嫌な感じはしなかったのだけれど、自分と同じような中学生がここで何人も同じことをしたのかと思うと、嫉妬のような嫌悪感のような、よくわ
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