白い半袖/
ぽえむ君
夏の朝
自転車に乗った白い半袖たちが
自分の背中から追い抜いてゆく
夏が起きる
背中にはラケット
自転車の前かごには大きなバック
白い半袖たちの顔は
どこか緊張している
これから白い半袖たちの
夏が始まる
自分の限界を知るのかもしれない
挫折を味わうのかもしれない
けれども
精一杯の自分を知り
自分と向き合うその一瞬を
白い半袖とともに
汗と涙を流してほしい
自転車に乗った白い半袖たちの
夏はすでに始まっている
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