練習作/那津
僕は生まれつき両足があります
歩くことを簡単だと感じていた
僕には生まれつき両手があります
名前を書き
ウタを描きます
何も持っていなくても良い
風に
遠くの歌声に
人間を感じる
感受性は小さく聞こえるざわめきも歌詞と代える
両足が無かったら、楽器を奏でます
両腕が無ければ、死ぬ気で歌うよ
何も無くとも、ねえ、聞いているかい、世界を表す者達よ
何も無くとも、ねえ、聞いているかい、本気なのか?
本気でなければ聞こえない音域であらわしているぞ
本気でなければ聞こえない音域であらわしているぞ
本気でなければ聞こえない音域であらわしているぞ
何も無くとも、ねえ、そこから私はウタとしましょう
もう一度、描いてくれ
もう一度、体温を上げてくれ
それが詩を描いて行きたいという思いだ
生意気なようだが一言だけ言わせてくれ
悩み続けているものこそ、我に力を与えよ
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