12号/
楓川スピカ
12号なんだってさ
笑っちゃうな
くたびれた青空に
黒い日傘をさす
12号なんだってさ
そう言ったときの君の顔
笑っちゃうな
夕暮れでのびた僕の影が
暑さでひっくり返ってる蛙に
気休めで残酷な日蔭を提供した
そんな蛙でさえ
「12号なのかよ、笑っちゃうぜ」
とゲコゲコ僕を嘲笑った
12号なんだってさ
笑っちゃうな
笑っちゃうな、本当に
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