あつみのないいきもの/Itha
みんなおんなじ
そのへんにあふれる ぎじきゅびずむ
へいめんなせかい
ありきたりなものよ
うすっぺらなでんしのなかを
はだかひとつでさまよって
わたしはここよとさけびながら
だれかがむかえにきてくれるのを
ほかのだれかとまちながら
ひとりひとり
それしかないのよ
とじてるわけではぜったいないのに
とじこめられてるきもちになって
しまったまぶたはもうあかないのに
いつかあくかとなんどものぞいて
あなたはずっととまっているのに
つれていこうとおもってる
あつみのないいきもの
ねじれをむりにくっつけて
ひとりじゃないっておもっても
ねじれられないしかたがない
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