夜に綴る壱日/ミコ
 
薄い青風と坂とアラームと

始まりは 皮肉な光と 脱力感

踏み切りが私を呼んだ白昼夢

時間には逆らえないねと十六時

夕焼けは君が言うほど赤くない

食事なら色彩欠如の晩餐会

黒猫の瞳が光って夜と知る

星死んで雲が笑った三日月夜
 
光、影閉じ込められた繰り返し


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