七月十七日/
水町綜助
―夏至は、もう過ぎています
とか
じつは過ぎきっていた太陽の光、みたいな
ぽかりと口を開けるしかないような
きもち
かげろうが立ち昇るはやさで
泣き顔をつくるひとたちを
遠く道のうえへ目を細めて
捉えようとして
目眩をおこした/真夏に/熱中症の/あわだちを
炭酸水に
とりちがえ
切り欠けた足下の
顕かすぎるほどに・
真っ黒な/影を/ぼくは
じっ、とみた
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