風と風鈴/
ポッケ
嵐かぜが激しくて
風鈴の絶え間ない動きは
趣も何もあったもんじゃない
それでも開け放した窓を
騒がしくて仕方ないのに閉められないのは
わたしたちこそこうして
うるさいほどにお互いを確かめ合ってる
風情のない人間同士だと
噛んで含めるような音だったから
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