水中花/shu
よるだけど
叫んでみた
きたねーシャツ
洗濯機に突っ込んで
グルグルしたみたいに
かなしくて
中指立てて
ハラ抱えて笑って
調子ハズレの歌うたって
ノドいたくて
いまごろ
つくえのうえの水中花は
咲いてるやろか
なんて
フロントガラスに
問いかけたりして
キミにもらった水中花
小さな息してたのに
沈んだまま
口開けて
羊水のような揺らぎの中
記憶をたどる
抱きしめてもすり抜ける
痛みとぬくもりと匂い
遠い懐かしさが
育てた
葉脈の ほそい
きれぎれの
血のように遡る
ぼくらの つながり
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