雨の日のバス停/ぽえむ君
 
朝のバス停に
雨が降っていた
傘一本だけで
自分の身を守っていた

バスは来ない
時折り
普通自動車が勢いよく走りぬけ
傘を前にして道路の水を避ける

気づけば
髪の毛が濡れていた
バスはまだ来ない
アスファルトを叩く雨音だけだった

いつもの時間になっても
バスは走ってこない
雨で遅れているのだろう
重い時間だけが過ぎてゆく

待たなければ進めない
人の道にも
同じような道があるのかもしれない
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