濾波/
ねなぎ
ても
何も出来ずに
動けないまま
目を開けると
窓の外の青さと
グランドに目を
奪われて
時を忘れていた
雑音が漏れているように
耳元で聞こえる
気がしていた
離れないように
雑音を除去したら
信号すら残らない程に
比の値が埋もれて
見える事も無い
比も出せずに乱れる
窓からの生暖かさが
鼻について垂れて
紙に広がる染みを
じっと見ている事
しか出来なかった
開けやしない
ふと顔を上げると
既に終了の時刻だった
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