人生/結華
その時すでに私は
【手のかからない子】
だったからです
誰にも言えないから
身体を傷つけるよぉになりました
カッターで何回もきりました
それでも私は生きていました
毎日毎日
『強くならないと』
と思ってました
だから人前で泣かない子になりました
辛くても泣かない子になりました
『強くなりたい』と思っていたからです
そんなある日
親に身体をきっているところを
見つかりました
けど彼らは
「何がしたいん」
と言っただけでした
私は泣きました
布団の中で
誰にも気づかれないよぉに
声を押し殺して
泣きました
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