星神/アマル・シャタカ
 
ドブの中からでも
星空は見上げられると誰かが言う
一人で見る星空はあまりにも遠く
それが屑星であるのかそうでないのかさえ
ドブに塗れて見えなくなった

ただ、あの輝きを
あなたと見つめられるということを知った今
たとえ飛ぶことができないとしても
淋しくはない
白い吐息からませて
指をからませて見あげるその輝きが

二人の身体
その哀しみで洗いあい
身体を寄せ合って
あの輝きに包まれよう

星そのものが消えてなくなっていても
二人を照らす
あの輝きだけを

星に手は届かなくても
その輝きは瞳の中に

食い込ませた爪
波間の鼓動
瞳の海に映る星空

そこがドブでも
もう
輝きを失うことはない

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