あをの過程/mizu K
 
 る までことばが順ぐりに流れて
る から を まではもうすこし
る れ ろ わ を 
そんな過程をたどる
そして、ん で輪を閉じる

あをのさん、
あなたは自分自身でみずからの人生を
閉じてしまったけど
ぼくは、たぶん、あなたのぶんも
もうすこしだけ
生きてみようと思います

遠い北の大地のましろい雪原に立って
あなたはなにをおもっていたのですか
なにをつかもうとしていたのですか
なにがみえていたのですか
いまどうしてますか
ここにいますか
ぼくは、ここにいます

ここにいて、詩をよんでます
秋のある夜
西の都から遠くはなれたあるお寺であなたを

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