hibiki/はらだまさる
 
んかそうたいの よどみ それぞれに響き 消える音
               しろとくろ みぎ、ひだり 
  ひかりおわった そのあと にしからひがしに ならべ 濡れたトラが、処理される
  ぼく/せかい も くろに ゆびではじかれ めくられ 感じたことのない 喪失で
  きょうかいが なくなって やぶかれたいのりに にた 痛みからも 遠く断絶した
  においやおとや、おんどや ぜつぼう、くもがちぎれて 
  けしきも くろい、そらが せいせいした おんがくが 水や、木から 遠く離れた
  うたが ゆうやけがちって しゅうえんを むかえる、 音に ぼくは羊水を 匂う
  せかいは
[次のページ]
[グループ]
戻る   Point(16)