泣きたいほど高く蒼く澄んだ空/あずみの
 
どこまでも晴れ渡った空を見上げて
あの頃のわたしたちを思った

何をしても楽しくておかしくて
些細なことで涙を流して笑いあって
寂しさも嬉しさもみんなで共有して
いろいろな新しい世界に共に踏み込んで
どこまでも一緒に羽ばたけると思っていた

今頃あの子たちはどうしているかしら
元気に笑っていてくれたらいいと思う
そこにわたしの気配は少しでも残っているかしら
たまに笑顔だけ思い出してくれればいいと思う

言えないままだった
「ありがとう」と「ごめんね」を
空に向かって呟いてうっすらと
滲んだ涙はすぐに乾いた
こんなに綺麗に澄んだ青空を見上げて
あの子たちもあの頃のことを少しでも
思い出してくれていたらと思う

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