低空飛行/我辣波饅頭
 
帰宅してから 自転車で飛び出した
およそ時速20キロ程度で変わって行く風景
景色は違えども 懐かしいこの速度の風景

身体が前に進んだ分だけ
心が懐かしい空気に包まれる


車は飛行機で
自転車は翼で
飛行機は翼より早いけど
翼は風を感じる事が出来る

超低空で 市街を駆ける

 

昨日小耳に挟んだあの曲 
頭の中でREFRAINさせて
CDを買いに行く

独りぼっち街の中
まだこの左手に残る
渋谷の雑踏のなか
ふたりぼっちで歩く
あの繋いだ手のぬくもりと
6月下旬の湿度と情景

頭の中のこの歌が云う
[次のページ]
戻る   Point(1)