低空飛行/我辣波饅頭
帰宅してから 自転車で飛び出した
およそ時速20キロ程度で変わって行く風景
景色は違えども 懐かしいこの速度の風景
身体が前に進んだ分だけ
心が懐かしい空気に包まれる
車は飛行機で
自転車は翼で
飛行機は翼より早いけど
翼は風を感じる事が出来る
超低空で 市街を駆ける
昨日小耳に挟んだあの曲
頭の中でREFRAINさせて
CDを買いに行く
独りぼっち街の中
まだこの左手に残る
渋谷の雑踏のなか
ふたりぼっちで歩く
あの繋いだ手のぬくもりと
6月下旬の湿度と情景
頭の中のこの歌が云う
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