あまりに慌しい日々
今日も夕空を
眺められなかった
せめて この夜は
星巡りの旅をして
遠いあの人に
逢いたい
かなわぬ願いの上にも
七つの夕べのベールを
重ねに重ねていけば
きっと
黄昏から宵に移る
宝石の彩りの彼方
想いの笹舟を
天の川に
流そう
そうして
それからね
やさしい
まどろみとともに
あなたの手をひくから
白鳥座の彼方…
すべてが一つに結ばれ
自他の区別もない
あの安らかな 世界に
ふかく ふかく
入って いこう
初出、05’7/7。07’7/7改訂。