世界の見つけ方/山中 烏流
 

 
木漏れ日の下で
ふと、歩みを止める
何かがあった訳でもなく
ただ、止まる
 
何で止まったのか
今日は考えないことにしよう
世界はまだ
こんなものじゃ、ない
 
 
 (半回転
 
 (もときた道を
 (戻る
 
 
木漏れ日から
そっと、体を取り出して
歩き始める
また一つ、深呼吸
 
いつの間にか
長く伸びた影が
一緒に
歩き始めて
 
 
夕日は
ただ、優しく
 
私を
 
見守っていた。
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