【____】/赤月 要
億万彼方の果ての果て
君に伝えたい言葉を
運んできたんだ
とっさに掴んで来てしまって
言葉を選ぶことはできなかった
でも握りしめた言葉は
朝焼けの太陽の様に
きらきらと輝いている
きっと私もろとも
朝の清浄な空気と共に
包み込むのだと
信じているよ
億万彼方の果ての果て
君に尋ねたい言葉を
運んできたんだ
掌中の輝く太陽は
余りに脆いものだから
ここまでしか運べなかった
でも彗星のように輝きながら
落ちてくるから
待っていてね
億万彼方の果ての果て
君に聞いてほしい言葉を
運んできたんだ
その言葉はね…………
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