君ありて幸せ/
あずみの
愛し君の面影は
絶えず目蓋の裏に
笑顔のままに時をとめ
溢るる想い出は
柔らかき棘と
甘き疼きを伴って
遠く滲む記憶の端より
はらはらと溶けて
やがて淡く淡く
悲しみも苦しみも
君の優しさに包まれて
今では春の幸せのごとく
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