僕の視界200°/楓川スピカ
360°
どこから見ても
アンバランスな僕たちは
中野ブロードウェイの人ごみを避けて
細い路地裏を行ったり来たりした
365日
一緒に居たくて
ひとりぼっちになりたくなくて
君の服の裾をひっぱったりして
それでも笑ってくれる君は
僕の視界200°から見たら
天使だった
どこから見ても
アンバランスだった僕たちは
必死に
不協和音を心地よいメロディーに変えようとしていた
でもダメだった
手をつないでいたのに
本当にアンバランスなふたりになっちゃった
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