アンチテーゼ/
ぽえむ君
ついに機械は人間を征服した
自ら創り出した機械に追われた人間は
やがては
絶滅の道を進んでいった
地球を征服した機械は
だからといって
自然を支配しようとはしなかった
むしろ
自然を征服できるとは判断しなかった
機械は自然を制御した
自らの機能を維持していくために
石油や電気などの資源を適切に生産し利用した
樹木や動物は機械に危害を与えず
機械もまた同じだった
そこには誰の利己は存在しなかった
地球すべてが芸術になった
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