キミに逢ってからキミが死ぬまでの間/円谷一
キミが初めて僕の前に姿を現した時 その光景が頭痛がする程脳裏に焼き付いた
今思い出しても頭痛がする
キミが可愛くてふわふわした気分で同じ夜を過ごしたんだ
けどキミは2日後に死んでしまった
知らせを聞いた時にはもう姿はこの世に無く 泣き暮れたよ
葬式には行かなかった 今思うと行けばよかったと思うよ
すぐに大学を辞めた 行っても無駄だと思ったんだ
無理してでも行っておけば
でも心がべっこりとどこかにぶつけたみたいに凹んでいたんだ
息ができなかったんだ
頭痛の種はあの夜の一時のものなんだ 一生取れそうもない
頭の中が真っ白になる もう何を書いていいのか分から
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