キミに逢ってからキミが死ぬまでの間/円谷一
 
 キミが初めて僕の前に姿を現した時 その光景が頭痛がする程脳裏に焼き付いた
 今思い出しても頭痛がする
 キミが可愛くてふわふわした気分で同じ夜を過ごしたんだ
 けどキミは2日後に死んでしまった
 知らせを聞いた時にはもう姿はこの世に無く 泣き暮れたよ
 葬式には行かなかった 今思うと行けばよかったと思うよ
 すぐに大学を辞めた 行っても無駄だと思ったんだ
 無理してでも行っておけば
 でも心がべっこりとどこかにぶつけたみたいに凹んでいたんだ
 息ができなかったんだ
 頭痛の種はあの夜の一時のものなんだ 一生取れそうもない
 頭の中が真っ白になる もう何を書いていいのか分から
[次のページ]
戻る   Point(5)