【 蜩のように 】 - ひぐらしのように -/
豊嶋祐匠
必要で
目を
瞑って
逝かなければ
ならない現実を
長い
人生の
何処からか
探し出す
時間が
必要なのだと思う
あの
蜩のように
鳴いて
鳴いて
鳴き疲れながら
命を
終わる事が
できるならば
人は
どんなに
苦しまずに
逝く事が、できるだろうか。
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